東京地方税理士会

Q&A教えて税理士さん®

複雑化する年末調整(令和7年12月)

年末調整、資料をそろえて提出したところです。年々、複雑化していますよね。

おっしゃる通り。今回は基礎控除や給与所得控除に関する見直し、特定親族特別控除の創設などかなり変わりました。

勤め先から3枚、用紙を渡されたのですが、中でも「基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼特定親族特別控除申告書兼所得金額調整控除申告書」って、素人では到底理解できないです。

確かに。雇用主の担当者も大変ですね。ただ、ポイントはあります。今回の改正点に沿って鑑みると、扶養親族等に該当するかどうか、該当する場合はその所得がどれぐらいなのか、特に注意する必要があります。

いつも思うのですが、所得と収入とは違いますよね。所得金額が求められているのに、収入の金額を書いてしまったり、分かりにくいです。

お給料をもらっている方の場合、収入金額から給与所得控除の金額を差し引いた後の金額が所得になります。

その給与所得控除がいくらなのか、分からないんですよね。

源泉徴収票があれば所得金額は簡単に確認できます。「給与所得控除後の金額」が該当します。

妻や息子の所得金額が間違っていた場合はどうすればいいですか?

勤め先に年末調整のやり直しをお願いしてください。源泉徴収票が交付される前ならば可能です。難しい場合は確定申告をしてください。

(回答者:堀川敏毅税理士)

[税のQ&A TOP][次の記事→]