インボイス制度とは(令和3年6月)
2023(令和5)年10月1日からインボイス制度が導入されます。この制度は自営業者やフリーランスで働く人にも影響があります。
そもそもインボイス制度とは何でしょうか?
買い手が、仕入に係る消費税額について仕入税額控除の適用を受けるためには、原則として、売り手から交付を受けた「適格請求書(いわゆるインボイス)」等の保存を必要とする制度です。
消費税を払っていない免税事業者には、どんな影響が及びますか?
消費税を払っていて、インボイスを発行できる課税事業者に仕事を奪われてしまう可能性があります。
なぜでしょうか?
インボイスには登録番号を書く必要があり、免税事業者のままでは発行できません。買い手は、インボイスを入手できなければ仕入税額控除を適用できません。すなわち消費税を多く支払うことになってしまいます。結果、免税事業者よりも、課税事業者に仕事を依頼する可能性があるからです。
そのような事態を避けるにはどうしたらよいですか?
課税事業者を選択する必要があります。まず、消費税課税事業者選択届出書を所轄税務署に提出してください。それとともに、インボイスを交付する事業者となるための事前登録申請が必要となります。登録申請の受け付け開始は21(令和3)年10月1日です。
(回答者:宮原牧子税理士)
[←前の記事] [税のQ&A TOP][次の記事→] |