税金が取り戻せます<平成31年2月>
年末調整を受けたサラリーマンでも確定申告をすると税金が戻る場合があります。
Q |
どんな場合でしょうか。 |
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A |
納めた所得税がある場合が前提です。年末調整で受けられない雑損控除、医療費控除、寄付金控除を受けると所得が減少するので税額も減ります。その結果、税金が戻るのです。 |
Q |
具体的にお願いします。雑損控除の説明をしてください。 |
A |
地震、台風、豪雨などによる住宅・家財の損害や、現金の盗難にあった場合、その損失額のうち一定の金額を所得から控除できます。 |
Q |
医療費控除はどうでしょう。 |
A |
昨年1年間の治療、医薬品の購入、通院費の合計額を基に医療費控除が受けられます。通院費(電車、バスの料金)の漏れが多いので、必ず集計しましょう。また、ドラッグストアなどで購入した特定一般用医薬品等購入費が1万2千円を超えれば、セルフメディケーション税制の特例に変えることもできます。 |
Q |
寄付金を支出した場合は。 |
A |
対象となる寄付金があれば寄付金控除等が受けられます。なお、ふるさと納税は所得税と住民税が減額されることで効果を得るものです。ワンストップ特例を選択していても、確定申告をするとその効果がなくなるので、必ず申告するようにしましょう。 |
正しい申告が節税になることが理解できました。
(東京地方税理士会・工藤雅幸)
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