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海外親族の扶養控除(令和5年12月)

 2023年から海外親族の扶養控除の適用が厳しくなったと聞きましたが?

 23年からは、海外居住の30歳以上70歳未満の扶養親族宛てに、その扶養親族ごとに年間38万円以上送金をしていることが要件となりました。それ以外の要件は変更ありません。

 昨年までは1人に送金すればその家族も扶養控除できましたが、23年からはそれができなくなりますか?

 その通りです。親族ごとに年間38万円以上送金していることが要件です。

 送金に現地でのクレジットカードの使用は含まれますか?

 居住者の口座から引き落とされるものは含まれます。

 この扶養控除の適用を受けるための手続きは?

 親族関係を証明する書類と送金したことを証明する書類が必要です。留学の場合にはビザもしくは在留カード等のそれぞれの写しが必要です。

 親族関係を証明する書類とは?

 戸籍の付票の写し等とパスポートの写し、または外国政府等が発行した婚姻証明書や出生証明書等です。

 送金したことを証明する書類とは?

 金融機関の外国送金依頼書等やクレジットカード発行会社の利用明細書等です。

 38万円以上を送金した証明は、どのようにすればいいですか?

 送金したことを証明する書類を、手数料含め合計38万円以上になるようにご用意ください。

(回答者:清水透税理士)

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