贈与税の申告と納税(令和3年7月)
父から土地の贈与をしてもらいます。税金はどのくらいかかりますか?
土地を贈与されると贈与税がかかります。贈与税は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に贈与を受けた財産の合計が110万円を超えた場合に、申告と納税が必要となります。
土地の価格はどこで調べればいいですか?
土地は、路線価地域と倍率地域があります。路線価地域は路線価で評価し、倍率地域は、固定資産税評価額に倍率を掛けて評価します。路線価と倍率は毎年、国税庁が7月に公開します。
贈与税の申告はどうするのですか?
贈与税の申告は、2種類あります。暦年課税と相続時精算課税です。暦年課税は、評価額から110万円を控除して税額計算をします。相続時精算課税は、評価額から特別控除2500万円を差し引き、一律20%課税されます。
相続時精算課税の場合、評価額が2500万円以下なら無税ですか?
はい、無税になります。ただし、相続時精算課税は適用要件があります。
適用要件を教えてください。
贈与者が60歳以上で、受贈者が20歳以上の直系卑属である推定相続人または孫です。
何か注意点はありますか?
相続時精算課税の適用は期限内申告に限ります。また、将来、贈与者に相続が発生した場合、相続税の計算で相続時精算課税を適用した財産を加算します。
(回答者・三觜章税理士)
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