副業の経費と家事費<令和2年7月>
副業をしていて確定申告をする必要がある場合、所得計算での注意点を教えてください。
雑所得として申告をする場合も、収入から経費を差し引くことができます。
経費として計上できるのはどのようなものですか?
その収入を獲得するために直接必要な費用です。例えば雑貨を手作りして販売する場合であれば、材料代・商品発送料などはもちろん該当します。
自宅の家賃や電気代も経費として計上できますか?
生活費や個人的支出を家事費といいますが、家事費は原則として経費には計上できません。しかし、家賃や電気代のように家事費に関連する経費のうち、副業を行うのに必要であり、その必要である部分を明確にできる場合には、その部分に相当する金額を経費として扱うことができます。
具体的な手続きはあるのでしょうか?
家事按分を行います。家事費に関連する費用全体のうち副業の占める割合を合理的な方法で決めて、その割合を乗じて計算します。
割合の基準にはどのようなものがありますか?
副業が占める使用面積、使用時間や日数等を用いることになります。また、その割合の算定根拠の資料を領収書等と併せて保管しておくことが重要です。
(東京地方税理士会:福永裕子)
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